肥満と関連深い病気

肥満体型になると、女性はとくに見た目が気になると思います。
人目を気にしてしまったり、若い頃との違いに愕然とすることも…。
服のサイズが変わることでオシャレを楽しめないなど、さまざまな悩みがありますが、年齢を重ねての肥満は見た目だけの問題ではありません。
もちろん、若い人も、肥満体型は健康面に影響をもたらすので注意が必要です。

 

とくに40代以上になると急激に生活習慣病リスクが高くなります。そのうえで肥満体型では、生活習慣病発症に拍車をかけてしまうようなものです。

 

肥満が招く病気など、肥満と関連深い病気をいくつかご紹介します。

 

●糖尿病
糖尿病の多くが、血糖値を下げるためのインスリン分泌に異常が起きることが原因とされています。
肥満体型になると当然ながら脂肪細胞が増えます。その脂肪細胞には、アディポサイトカインという物質が含まれています。
アディポサイトカインは、コレステロールなどと同じく善玉・悪玉という種類があり、善玉アディポサイトカインのアデイポネクチンはインスリンの効きを良くする働きがあります。
しかし体脂肪が増えるとアディポネクチンは減ってしまい、悪玉アディポサイトカインが増えます。こちらは、インスリン抵抗性や高血糖を引き起こすもので、インスリン抵抗性によって血糖値が高くなり、糖尿病を誘発します。

 

●脂質異常症
脂質異常症は血液中に脂質が溜まる症状です。コレステロールや中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸など4つの脂肪が血液中に溜まっていきます。
善玉コレステロールは問題ありませんが、悪玉コレステロールが増えると善玉コレステロールも減り、中性脂肪も多くなります。
この状態が脂質異常症です。高LDLコレステロール、低HDLコレステロール、高トリグリセライド血症に当てはまる方を総合して脂質異常症と言います。
脂質異常症は自覚症状がないため知らずのうちに悪化して動脈硬化を起こすことがあります。

 

●動脈硬化
動脈硬化は文字通り動脈が硬化した状態をさします。
血液に余計な脂肪が流れこむことでサラサラだったはずの血液はドロドロになり、その分、血管に影響を与えます。そして血管が硬く、分厚くなることを動脈硬化と言います。
肥満になれば脂肪も溜まりますから、余計な脂肪が血液中に流れ込んでしまいます。
中性脂肪が増えると善玉コレステロールが減少し悪玉コレステロールが増える傾向にもあり、中性脂肪と悪玉コレステロールが血管内壁に付着することで動脈硬化のリスクを高めてしまいます。
動脈硬化が起こる部分によっては命の危機があります。
たとえば脳血管で起こると脳梗塞など脳疾患を引き起こす恐れがあり、心臓付近の血管で起きた場合には心筋梗塞など心疾患を助長します。どちらも生命に関わることなので軽くみていい病気ではありません。

 

●高血圧症
肥満の人とそうでない人で比較すると、高血圧リスクにも違いがあります。
肥満体型の人の方が血液量が多いことから、心臓から大量の血液が流れます。また、その血液内には脂質が多く含まれているためドロドロしています。このとき血管への圧迫がきつくなり、高血圧を引き起こします。

 

●脂肪肝
肝臓に脂肪が溜まった状態のことをさします。そもそも肝臓内で脂肪酸から中性脂肪が作り出され、必要なエネルギー以外の脂肪は肝細胞として蓄積されます。これが自然な流れですが、幹細胞の30%以上が脂肪になると脂肪肝と診断されます。
アルコール性もあるためお酒の飲み過ぎも一要因になります。

 

●睡眠時無呼吸症候群
寝ている間に無呼吸になってしまう危険な病気です。
肥満体型の人は脂肪によって気道が狭められてしまうため、呼吸しにくくなり、寝ている間に呼吸が止まってしまいます。
いびきのリズムが不規則などの症状がありますが、自覚できにくい病気です。一緒に寝ている人、家族などに指摘されて気付く方が多いです。
また、女性は40代以上になり更年期を迎えたあと起こりやすくなると言います。

 

●胃食道逆流症
主な原因は肥満とされている病気です。
腹部に脂肪が溜まり胃が圧迫されることで、食べたもの・飲んだものが逆流する状態です。胸焼け、口内が酸っぱいなどの症状があらわれます。

 

●高尿酸血症(痛風)
痛風は厳密には高尿酸血症と言います。尿酸値が基準値をオーバーした状態です。
肥満になるとインスリン抵抗性が落ちることによって尿酸値にも影響すると言います。また、肥満になることで尿酸の排出が崩れ、尿酸値がどんどん高くなることが原因要素でもあります。
肥満の人のうち約7割が痛風とも言われています。男性に多い病気ではありますが、女性にもみられ、現代人は特に増加傾向にあると言います。

 

●ガン
肥満がガンに直結するとは考えにくいとされていますが、とあるデータでは肥満とガンの関係があることが指摘されています。
ガンといっても、種類がありますが、「腎臓ガン、肝臓ガン、大腸ガン、甲状腺ガン、子宮ガン、卵巣ガン、乳ガン、白血病」などのリスクが高くなると考えられています。
乳ガンについては閉経後にリスクが高まります。

 

●月経異常
女性のトラブルですが、これは低体重の人でも起こりますが逆に標準以上の肥満体型の人でも起こるトラブルです。
脂肪細胞から女性ホルモンのエストロゲンができているため、脂肪細胞増えるほどエストロゲン分泌も増え、月経異常につながります。
痩せすぎにも注意が必要ですが、太り過ぎにも気を付けましょう。月経が乱れると、他にも影響をもたらします。

 

以上のような病気リスクを低減するためにも、肥満は改善するべきです。