全身多汗症と肥満の関係

全身多汗症とは、文字通り全身から大量の汗をかく症状のことです。
肥満体型の人は、痩せ型・標準体型の人に比べると汗をかきやすく、そのことから「肥満=全身多汗症」とイメージされやすいようですが、これは間違いです。
肥満で汗をかきやすいからといって、全身多汗症とは限りません。

 

そもそも人は何かを食べたあと熱に変えて体外に排出します。
一方で、肥満体型の人は、その脂肪よって熱がなかなか体外に排出されないため、熱がこもってしまいます。すると、汗をつかって熱を体外に排出しようと働くため、汗の量が自然と増えてしまいます。
とくに運動不足の方は汗腺の機能も衰えてしまうため、汗の量をコントロールできなくなることも一要因です。
汗腺は頭皮や顔、脇などに集中しているので、上半身からの汗が多いのが特徴です。

 

また、体型は普通型と思っていても、なぜか上半身の汗腺からの汗が多い方は、「隠れ肥満」の可能性があります。
痩せているけど汗をかくから多汗症というわけではなく、もしかすると目に見えない部分に脂肪が溜まっているのかもしれません。
とくに内臓脂肪は、体型に影響しません。痩せ型の人でも体脂肪が多いのは、この内臓脂肪が多いからです。
外見にあらわれる脂肪は皮下脂肪ですが、内臓脂肪は見た目では分からず、知らずのうちに隠れ肥満になっている可能性があります。
気になる方は内臓脂肪を健康診断などで調べるようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

全身多汗症について

 

肥満=全身多汗症ではないということは、もうお分かり頂けたと思います。それでは改めて、全身多汗症について簡単に解説いたします。
通常、汗腺は脇の下などに多く、上半身に汗をかきやすいのですが、全身多汗症になると、足元など部分関係なく全身から発汗の症状があらわれます。

 

肥満からくることもあるのですが、別の理由もあります。
・慢性的なストレス
・更年期障害
・糖尿病
・リウマチ
・甲状腺疾患(バセドー病など)
以上が主な原因です。日々の蓄積されたストレスや更年期障害から影響することもありますし、何らかの疾患が全身多汗症を引き起こすこともあります。

 

また、多汗症には居所性多汗症というタイプもあり、手先だけ汗をかくなどの多汗症タイプもあります。

 

全身多汗症を対策していくためには、まずは原因を分析して、その原因を除くことが重要になります。
脂肪から発汗量が多いときには、BMI数値でまずは肥満度をチェックし、それから対策を行いましょう。
タオルでこまめに拭くようにしたり、吸収性の良いインナーを着たり、制汗スプレーを持ち歩いてケアする方法が一般的な対策方法です。

 

また、適度な運動も多汗症の改善につながります。汗腺が異常に活発になるのは運動不足が一要因であることから、有酸素運動を継続して運動習慣をつけることにより、汗を抑えることができます。有酸素運動は肥満改善・予防にもなるので一石二鳥です。